登校拒否を受け入れるとは

子供はお母さんを喜ばせたい。

お母さんに出来るだけ気に入られたい。

子供ならだれでもそう思います。

 

でも、学校に行けない子供もいます。

いじめられて、学校に行けなくなります。

 

また小さな理由の積み重なねだけで、

大きな目立った理由も特になく、

 

つまり、原因が見えない場合でも、

学校に行けない子供もいます。

 

両親や先生に原因が見えないだけではなく、

本人にとってさえも、原因が上手く言えない場合が良くあります。

 

子供は言語化が下手です。

 

自分の中でも、一体何が起きているのか上手く自分で理解できませんし、

説明らしい説明を大人に出来る能力もありません。

 

親としては子供に学校に行ってほしい。

勿論です。

 

子供の将来を考えても、学校教育はある程度までは受けてほしい。

そう当然考えます。

それもよく分かります。

 

でも、子供が今とても苦しんでいて、子供の内面が壊れるまでして、

それでも学校に行かせる意味があるのでしょうか？

 

学校はそこまで大切なのでしょうか？

 

学校教育よりよっぽど大切な事がある。

それは子供の命・子供の輝き。

 

子供が幸せになるために、学校に行くのであって、

学校に行くこと自体に、大きな価値があるのではありません。

 

子供の幸せに役に立ち・寄与するので、だから学校に行ってもらうのです。

 

でも既に、現在もう子供が壊れそうなのに、（もしくは既に内側が壊れているのに）

学校に行かせるべきなのでしょうか？

 

学校に行かない選択をするのは、子供にとって、

そんな簡単ではありません。

 

子供は様々なプレッシャーや圧力に抗って（あらがって）、

行かない事を、ようやくお母さん・お父さんに表明できるのです。

子供にとっては勇気のいる、かなり怖いことなのです。

 

目の前で激しく苦しんでいる子供の命を、

とりあえず今は守ってあげるのが、お母さんお父さんのまずの役目。

 

今子供を守ってあげなければ、さらに子供は追い込まれ、

子供が追い込まれれば、

お母さんも、お父さんも同じ様に追い込まれます。

 

仕事中も、外出先でも、子供の事がますます頭から離れなくなり、

お父さんもお母さんも安心して寝ていられなくなり、

親も段々と心が病んでもいくこともあります。

 

家族は共同体。

お互いにエネルギー状態を共鳴しています。

 

何があっても学校に行くという、社会のプレッシャーや

どんな状態でも、学校に行ける事が良い事だという、良識（全くの非常識！）から、

とりあえず今は子供を守ってあげるのが、

お母さんお父さんのまずの役目です。

 

内面が壊れても学校教育に行かせる制度・習慣こそ、

今の社会の病気ではないでしょうか。

そんな伝染病を追い出すためにも、

今お母さんも負けてはいけません。