離婚回避・旦那さんへの怒りの陰で愛されたいあなたへ (Vulnerability)
離婚を考えてしまう様な、夫婦げんかが続いている時には、
二人とも怒りの感情に支配されています。
けんかしている時には、怒るのは当然なんですが、
怒りの陰には、さらに強い気持ちが隠されている
事も多いのです。
夫婦げんかが続いていると、その陰に隠れた大切な感情に
旦那さんに言えず、蓋(ふた)をしたり、
また自分の怒りに支配され、自分でも気がつかなくなっていることもあります。
怒りに支配されると、相手の気持ちや意図を、
出来る限り最悪になるように解釈したりしますので、
夫婦関係がどんどん崩れていく場合も多いのです。
「私は旦那にどうでもいい存在だと思われている」と
自分で解釈して、その思いに執着し、
その解釈が、余りにも大きな流れとなり
止められないほどの勢いになってしまう事もあります。
怒りは鎧(よろい)の役割
今のあなたは旦那さんに、かなり怒っています。
毎日の様に、夫婦げんかが起きています。
そんな時にあなたは、旦那さんに「負けたくない、損はしたくない」
と思っているはず。
でもあなたは、損はしたくないだけ、怒っているだけでしょうか?
彼への文句や不満だけなのでしょうか?
いや、そうではないはず。
あなたの隠された繊細な気持ちの部分では、
愛されたい・
大切にされたい・
優しくされたい・
仲良くしたい
そうも感じているはずです。
こちらの要求の方が怒りより、どんな人間にとっても、
さらに切実で、もっと根本的なものです。
怒りは男性の安全地帯
「その気があるなら、向こうからコンタクトしてくるはず?」
と思っているかもしれません。
いいえ、これ以上旦那さんの方からのアプローチや謝罪を、
待ち続けている時間もありません。
男性は怒りを前面に出すことに慣れています。
とりあえず怒ってしまえば、
自分の隠された本心を見せずに済むからです。
奥にある柔らかい繊細な気持ちを、あなたに差し出さずに済むので、
彼の方はあなた以上に、隠れた本音は出せない状況です。
本気で離婚を回避しないならば
でももしあなたが、離婚を回避したい、
やり直したいと思っているならば、
旦那さんへの怒りに、これ以上支配されている時間はありません。
怒りの陰にあるあなたの中の、別の本心,
あなたの繊細で優しく弱々しい本心を、旦那さんに差し出してください。
愛してほしい、
優しくしてほしい、
大切にしてほしい、
仲良くしたい、
と感じているはず。 他にも、
とっても寂しい、
いつも心細い、
どうしていいのか分からない、
不安でしょうがない。。。
とも感じているでしょう。
このような、いつもは見せていない、
見せにくくて、傷つきやすい気持ち、
やわらかく、繊細で、弱々しい本心の方を伝えるのです。
(今回参考にした本: 誰にも言えない夫婦の悩み相談室 )
攻撃的に伝えない
攻撃的に伝えても意味はありません。
素直に、純粋に、弱々しいまま伝えます。
無防備なままでいい、
傷つきやすい姿で、裸のままの態度で伝える。
それが普段見れない、あなたの隠された姿だからです。
今の様に怒ってばかりでは、
これらの裸の気持ちには、旦那さんは全然気がつきません。
でもこれを伝えなければ、
「もう俺の事は、嫌いなんだな」
「もう俺の顔は見たくないんだろうな」
という思いをどんどん強めてしまいます。
自分に聞いてみよう
あなたは相手から、どんな言葉をかけてほしいですか?
普段は、恥ずかしくて旦那さんに言えないことは何でしょうか?
旦那さんに馬鹿にされたくないので言えない事は何でしょうか?
文句や不満やイライラの陰に必ずある、
無防備で傷つきやすい柔らかい気持ちを自分に聞いてみましょう。
イライラの時に出てくる文句はチャンスとして活用する
イライラの陰に常に存在している、別のあなたの気持ち。
素直なあなたは、優しくしてほしい、不安で心細い
と思っているはず。
ある意味イライラは、自分の本音を探る良い機会です。
イライラをそのまま彼にぶつけるのではなく、
「相手に本当に言ってほしい事」を探り、
その願いを言葉にするようにしてみましょう。
このままイライラに支配されると、その下にある気持ちが、
余計に隠れて、自覚できなくなります。
Vulnerability を見せ合える仲=夫婦円満
これを英語で言えば、Vulnerability :
「傷つきやすい、もろい」 という意味。
この10年ぐらい、英語圏では大流行りのことばです。
夫婦関係は、お互いがVulnerable になれる事が大切です。
自分の傷つきやすい柔らかい無防備な姿を見せられることが、
夫婦円満の秘訣の一つ。
傷つきやすい、裸の本音や姿も共有するからこそ、
自分の中に抱えてきた悲しみや不安、恐れや夢も
語り合え、互いに共有し、向き合えるので、
長い間に渡って、仲が深まるのです。
心の扉をお互いに開きあえる関係を、
これを機会に段々と目指しましょう。
リスクもある
相手に自分の心の扉を開き、距離を縮めることは、リスクもあります。
自分の事しか常に考えられない、極端に自己中心的な旦那さんもいます。
相手から多くを与えられることが、どうしても必要な人もいます。
共感する力や意図が、生まれつきない人もいます。
その様な場合は、別に考える必要があるかもしれません。
そうではないのなら、
でも今は離婚の危機が迫っている以上、何もしないより、
行動して損はないはず。
このまま柔らかい気持を抑圧し、怒りを前面に出すだけでは、
益々出口が見えなくなります。
気持を伝える際には、まずは相手に寄り添う言葉から始めてみましょう。
相手の言い分や気持ちも受けとめ、歩み寄りましょう。
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(今回参考にした本: 誰にも言えない夫婦の悩み相談室 )
(今回参考にした本: 思い出すと心がざわめくこわれた関係の直し方 )