すすんで聞きあう仲になろう
前回の記事では、
夫婦げんかが毎日続いている状況では、
「やられたら、やり返す」という姿勢に支配され、
二人の間では、
批判や文句が、二人の間を、
毎日グルグルと行き来している状態について
お話ししました。
夫婦げんかの続く毎日では、
相手に無理やりにでも、
自分の言い分を、「理解させよう」とする様な、
相手に強引にXXを、
「させようとする」関係についても、お話ししました。
では、仲良くなるためには、コミュニケーションの上で、どうすればいいでしょうか?
喜んで聞きあう関係
目指すべきは、お互いが自分の方から相手の事を、「すすんで聞きあう」夫婦仲です。
夫婦関係を、ぐんぐん育てるには、
互いに相手の事を「すすんで聞きあう」ようになる事が大切です。
相手の話したいことを、こちからから喜んで聞いてあげる。
相手の事情を、すすんで、理解してあげようとする。
これは、かつてのラブラブの頃は、
ごく自然に行っていた、コミュニケーションです。
この「すすんで聞きあう」コミュニケーションが、できるようになるためには、
どうすればいいでしょうか?
「聞いてあげる」とは2つの意味がありますが、
1)相手の話を聞いてあげる
2)相手にたずねる
のうちの、今回は2)番目を中心に考えて見ましょう。
「あなたの今日は、どんな一日だったの」?
旦那さんが家に帰って来た時に、
あなたにとっての、かけがえのない彼の今日一日は、
どんな一日だったのでしょうか、質問してみましょう。
はじめは、当たり前の質問でいいのです。
「今日は電車は混んでましたか?」
「帰りのバスの中では座れましたか?」
「雨が降った時に濡れませんでしたか?」
ねぎらいを添えるように、
優しい気持を送るように。
例えば、「電車混んでましたか?」の後に:
⇒ 「毎日通勤ご苦労様!」と
ねぎらいを加えます。
例えば、もし真夏の時期なら:
⇒ 「今日は、暑かったよね~、電車の中大変だったね~」
と、優しさを届けるのです。
最近は「傾聴」についての本が沢山出ていますが、
相手の事を、機械的に表面的に聞いてあげても、
絆はそれほど深まりません。
「今日の会社でのプレゼン、上手く行きましたか?」
「XXさんとの会食、緊張しないで話せましたか?」
こんな簡単な質問でいいのです。
いたわってあげる様にです。
やさしさを二人の間に循環させる
詮索(せんさく)するのではありません。
疑心暗鬼になって、「問いつめる」のではありません。
夫婦関係のコツは
二人の間で、優しさと、いたわりを循環させていくのです。
その為に質問します。
だから、質問の内容は、いたって当たり前でシンプルなもので構いません。
あなたからの愛情表現としての質問なのですから。
夫婦は優しさの共同体
夫婦は、「いたわりとやさしさの共同体」です。
お互いが、相手に関心を持つことは、とても大切な事です。
特に、相手の心の風景に、関心をもつのです。
彼の「心の世界」で、
今何が起きているのかを
常に分かっておく。
だから、適切な対応できるのです、
相手の内面の状況に合わせて。
彼の気持ちや精神状態いかんで、
あなたと彼の関係は、簡単に不安定になったりと、
夫婦仲に重大な影響をおよぼします。
ですから、彼の「心の中の世界」の、
その時その時の状況は、
あなたにとって、重大な関心ごとのはずなのです。
かれの心の中の世界の情景を、常に分かっておけば、
二人の間の大きな問題に発展するかもしれない、
そのずっと前に、
対策・対処し始められるのです。
彼が、どんな悩みを今抱えているのか?
彼が、人間関係のストレスに圧倒されていないか?
会社のきつい上司に、パワハラされていないか?
彼の悩みは、あなたの悩み。
だって、夫婦は一つのチームなのです。
考えてみて下さい。
もし彼がパワハラされていたら、
確実に二人の夫婦仲にも、影響してきます。
彼はストレスを抱え、
短気になったり、
普段は言わない様ないやみをいったり、
うつになって、いずれは出勤できなくなったり。。。。
ですから彼の心の中の悩みは、
あなたにとっても重大事項が発生している事なのです。
彼の心の中の状態や悩みを理解できれば、
あなたからのアプローチや言葉がけも、
そのつど変化させられます。
あなたも、今何がしてあげられるのか、すぐにわかります。
人間関係の悩み
特に彼の周囲にいる人物との、
彼の人間関係の悩みは
常に理解しておきたいもの。
どんな人間も、常にある程度の人間関係の悩みを抱えています。
たとえあなたの方からは、
そう見えないとしてもです。
ですから、彼が帰って来たら聞いてあげましょう。
ねぎらうように、優しさを運ぶように。
「今日はXXXさんとの会議では、上手く発言できましたか?」
「今日はxxさんの前で、自分を説明できましたか?」
「XXXさんの短気な性格、近頃よくなった?」
そう聞いてあげれば、
彼にも自分が励まされ、
あなたに支えられている事が伝わり、
うれしくなり、安心するはずです。