連絡事項夫婦になっていませんか? 「共有・共感夫婦」になろう
連絡事項夫婦とは、二人の間で、
最低限の情報交換だけをしている様な夫婦です。
二人の気持が、もうかなり冷めて来ている夫婦の事。
例えば、ラインなどを使い、二人の間では、連絡事項しか言わなくなっているような夫婦。
「今晩は、めしいらない」
「明日の朝は、早番なので5時に起きる」
「週末の予約、キャンセルしておいて」
という具合。
そっけない態度しか感じれません。
夫婦とはやさしさをコミュニケーションし合うもの
しかし、本当は夫婦のコミュニケーションでは、
やさしさや、暖かい言葉をやり取りする事
が基本形。
でも連絡事項夫婦の場合は、
気遣いや、優しさを、お互いのもとに届けるのではなく、
「今度の土曜は、朝から出張だから」
「あの代金、ちゃんと払ってくれたの?」
「子供の学校に、電話してくれた?」
という具合。
業務連絡事項を中心に、
コミュニケーションが展開している夫婦仲が、
連絡事項夫婦です。
「つい、連絡事項だけになってしまう」というあなた。
もしそうなら、要注意です。
夫婦関係の基本は、やさしさのキャッチボール。
ぜひ、あなたの中の理想を思い出してください。
気持が冷めていく連絡事項夫婦
二人の関係は今は、安定しているなので、
「とりあえず今は連絡事項が中心でもよい」と
思うかもしれません。
特に、子供が小さい時などには、
子供中心に生活をしてしまうので、
連絡事項夫婦の状態で、
ある意味「当然だ」と、安心しているかもしれません。
子供が成長するにつれて、夫婦の会話が減る
というデーターもあります。
夫婦というより仕事仲間
でも慢心するのは、気を付けたいものです。
この状態だと、
夫婦というより、育児の為の「仕事仲間」になってしまい、
二人の気持がどんどん冷めてしまいます。
もし今夫婦げんかが多くその上、
家事や子供の方が、
優先順位が高くて当然と
と割り切ってしまえば、
相手を異性としてとらえ、
デートやレストランに誘う様な、
素敵な愛情表現が、
ますますなくなっていきます。
ただでさえ、統計を取ると結婚生活は、
時間が経つほど、満足度が下がる傾向にあります。
結婚して5年程度までで、急に下がり、
そしてその後も、
コンスタントに下がり続けます。
ですからこれからも、
連絡事項夫婦にならないように、
たとえ今は上手く行っていると思ってはいても、
コミュニケーションの質に、注意が必要です。
けんか続きで「連絡事項夫婦」から抜けられない
夫婦げんかが続くと ⇒ 相手に責められるので
⇒ 最低限の事しか連絡しなくなる
⇒ 連絡事項夫婦におちいり、
⇒ 余計に関係性が薄くなる
⇒ もっと連絡事項夫婦の深みにはまる
という悪循環から抜けられません。
でも、そのままにしておけば、
ますます二人の間に距離が出来てしまいます。
では、その状態から脱出するには、
どんな目標をイメージすれば、
良いのでしょうか?
「共有・共感夫婦」になろう
「連絡事項夫婦」の逆は、
自分の心の中に、今起きている出来事を、
互いに進んで共有し、支えあっていく夫婦関係。
これを、「共有・共感夫婦」と呼ぶとします。
心の中を、お互いに共有し、共感しあえる夫婦仲です。
「共感」をもっと分かりやすく言えば:
⇒ 「同情する」ことです
相手の立場に同情し、お互いに共有しながら、思いやれる、
「同情夫婦」です。
共感を深めていくには、お互いに心の中を、素直に見せ合う、
オープンさが必要になります。
こころの扉が、相手に対して開いている状態です。
けんか続きで、心が閉じている今のあなたの状態の逆です。
お互いに心が開いていて、安心しきっている関係。
ですから、自分の心をオープンに出来る、信頼関係が土台としてまず必要です。
「共感夫婦」は、相手の精神状態をよく理解しています。
心の中の世界の状態を伝え合う
上手く行っている夫婦は、相手に今何が起こっているのか、
よく理解しあっています。
共有するというと、
つい計画や予定などの、「心の外側の出来事」を共有する事を考えてしまいます。
しかしそれだけではなく、
「心の中の世界」の出来事を、お互いに共有する事で、
「相手の心の中の世界」で、今何が起こっているのかを、
よく理解しておくと、
相手への対応が、より適切で、
もっと親身に対応できます。
これは、前回の記事でも簡単に触れた点です。
進んで聞きあう関係に
その様な共感夫婦になるためには、お互いの話をよく聞きあう事が大切。
前回の記事では、お互いがすすんで相手の事を聞いてあげるような、
「すすんで聞きあう」関係について書きました。
夫婦関係が自然にぐんぐん育つコミュニケーションは、
互いの事をよろこんで「すすんで聞きあう」夫婦仲です。
特に男性は、自分の心の中を共有する事が苦手だと言われます。
ですからあなたの方から、彼の「心の中世界の出来事」を、
積極的に理解しておく姿勢が大切です。
自分のメンタル状態は自分では気がつけないことも
自分の中で悩んで助けが欲しい時にも、
自分では気がつけない時もあるものです。
また、他人に助けを求められない事もあります。
旦那さんも、一人で苦しんでいるかもしれません。
たとえ奥さんであっても、他人に助けを求めて、
自分の弱いところを見せられないと、
一人で抱え込んでいるかもしれません。
メンタルが大変な時には、相手にあけっぴろげに出来る事が理想。
自分の考えがまとまっていなくても、
その時に心に起こっている事を、
ただ素直に話してもらえば、
それでいい。
そんな気軽さが大切です。
お互を支えあうことで、
二人の間の絆が育ちます。
XXを「してあげたい関係」
もしあなたの毎日が、夫婦げんか続きならば、
相手から自分の必要なものを、獲得することが、
今は中心になってしまっている事でしょう。
「共有共感夫婦」の場合はそうではなく、
相手の必要なものや、相手の欲しいものを、
よろこんで進んで提供し合う関係です。
相手の状態を理解し、必要なものを提供しあう様な、
率先して喜ばせあう関係なので、
XXXを「してあげたい関係」です。
彼に何かを「してあげられる」ことに、
あなたはかつては喜びを感じていました。
出会ったばかりのころは、
自然にやっていた事です。
彼を喜ばせること、彼の喜ぶ顔が、
あなたの生きがいだったのですから。
忘れてしまっただけです。
エンドルフィンという脳内物質
多くのカップルは結婚して3年間ぐらいは、
自然にラブラブでいられます。
それは、出会ってから3年間程度は、
エンドルフィンという幸せになる脳内物質が沢山出るからだ、
という見解もあります。
いずれにしても、エンドルフィンという脳内物質に、
ラブラブになる方法を、教わったわけではありません。
脳内物質が、人間関係を教えてくれるのではなく、
あなたの中にすでに備わっていた能力や欲求が、
その時に発揮されただけなのです。
あなたの中に存在し眠っている仲良くする能力
ですから、ラブラブになるための行動や考え方は、
かなりの部分
あなたの中にすでに備わっているのです。
例えば、共感し共有することは、出会ったばかりの頃は
ごく自然に出来ていたし、
今もあなたの中には、備わっているのです。
恋愛相手に限らず、
どんな人間にも、他人を喜ばせたいという気持ちが、
もともと、備わっています。
他の人に役に立ちたいという、
深いところからの欲求が
どんな人にもあります。